「子どもにパジャマは必要なの?」
この記事は、そんなあなたへ向けて書いています。
はじめまして。フリー保育士の 田崎 愛香(たさきあいか)と申します!
ママと子のしあわせを目指す現役のベビーシッターで、東京都を中心に活動中です。
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突然ですが、あなたのお子さんは毎日パジャマを着て寝ていますか?
お風呂上がりは老若男女問わず、パジャマではない動きやすい服装で過ごす方も多くいるかもしれません。
しかし、子どもの頃からパジャマで過ごすことは、実は、大切な習慣の一つなのです。
なぜなら、パジャマは通気性や吸収性に優れていて、夏は汗を吸収し、冬は身体の熱を守ってくれるから。
そこで今回は、パジャマで生活が快適になる秘訣について詳しくご紹介します。
保育歴10年のプロとして、保育士目線でのお話もしていこうと思います。
この記事が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
それでは、早速見ていきましょう!
*おすすめ記事:子育てにおいてやめるべきたった一つのこと
子どもの睡眠事情について
子どもにパジャマが必要な理由として、実は子どもの睡眠事情が大きく関わってきます。
ここでは、主に3つの睡眠事情について詳しくご紹介します。
- 寝汗
- 寝相
- 安眠
一つずつ、詳しくご説明しますね!
子どもの睡眠事情:①寝汗
子どもは、季節を問わず寝ているときに汗をかくことが多いです。
なぜなら、子どもは大人に比べて代謝が良いから。
子どもは、大人よりも体表面積*が大きい上に、体温を調節する機能が完全にはできあがっていません。
そのため体の中に熱がこもりやすく、睡眠時に汗をたくさんかくことがあるのです。
また、寝汗が原因で肌荒れを起こすお子さんもいるので、空調管理はもちろんパジャマ選びも重要になります。
*体表面積・・・皮膚の表面積のことで、体表面積が大きくなるほど外気温の影響を受けやすいと言われています
体表面積について詳しく知りたい方は、下記の『いこーよ』さんの記事を参考にご覧ください。
体表面積は、体の凹凸が大きいほど値が大きくなるもので、同じ1kgの粘土でも丸い形と凹凸のある形では、凹凸のある形の方が体表面積は大きくなります。
大人は体が大きい分、この値が小さいのですが、子供は体が小さいので凹凸が多く、体重あたりの体表面積も大きくなります。
*引用記事はこちら
子どもの汗について詳細を知りたい方は、下記の『大洋製薬株式会社』さんの記事をご覧ください。
*参考記事:大洋製薬株式会社 乳幼児・小児に関する注意点
子どもの睡眠事情について:②寝相
子どもは大人よりも、レム睡眠(浅い眠り)の割合が大きい上に脳が活発なので、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが短いです。
寝返りなど身体を動かすことは、レム睡眠時に起こります。
また、子どもは大人より体温が高いため、熱を逃がすために寝相を変えることがあります。
体温が高いことが原因で、寝ている間に布団を蹴ったりお腹を出して体温調節をすることも。
子どもが布団から逃げたりお腹を出すたびに、ママは何度も布団をかけ直したりする必要があるので大変ですよね。
そのため、子どもとママのためにも、着崩れしにくい服装で寝かせることは、とても大切なのです。
子どもの睡眠事情について:③安眠
子どもには、毎日安眠してほしいもの。
実は、大人と子どもの睡眠のメカニズムは大きく違っています。
新生児の赤ちゃんは、睡眠時間の約半数がレム睡眠です。
赤ちゃんは、少し物音をたてただけで目覚めることがありますが、その理由はほとんどがレム睡眠だから。
レム睡眠の割合は成長とともに減っていき、生後6ヶ月で30%、3歳頃には約20%になり、徐々に大人に近づいていきます。
また、新生児の睡眠のサイクルは40~60分が一般的。
3、4歳で60~80分になり、5~10歳で大人とほとんど変わらない90分の周期になっていきます。
子どもの成長には個人差があるため全てのお子さんに当てはまるとは言えないのですが、大人と子どもの睡眠事情では大きく異なっていることが分かりますよね。
だからこそ、できる限りぐっすり眠るためにも快適なパジャマを選んでほしいものです。
パジャマの素材は、綿100%で、ゆったりしたものを選ぶようにしましょう。
パジャマで生活が快適になる秘訣
先ほどは、子どものパジャマの必要性について、睡眠事情が大きく関わっていることをお伝えしました。
ここでは、パジャマで生活が快適になる秘訣をご紹介します。
- パジャマ選びのコツ
- パジャマだけでなくインナーも用意
- パジャマの枚数と洗濯回数
一つずつ、詳細をみていきましょう!
パジャマで生活が快適になる秘訣:①パジャマ選びのコツ
子どものパジャマでは、選び方が重要になります。
たとえば、素材やサイズ、機能性やデザインなど・・・。
そんなパジャマ選びのコツはズバリ下記の3点です。
- 通気性と吸収性が優れているもの
- 腹巻付き(ボタン付き)
- お肌にやさしい素材(綿100%)
①「子どもの睡眠事情①」でもお伝えしましたが、子どもは寝汗をよくかくため通気性と吸収性が高いパジャマを選ぶようにしましょう。
②「子どもの睡眠事情②」でもお伝えしましたが、子どもは寝ている間によく動くため、腹巻付きのものかパジャマの上下をボタンで留められるものを選ぶことをおすすめします。
③子どもには、できるだけお肌にやさしい素材を選んでほしいもの。綿100%などの柔らかい素材が良いでしょう。
パジャマで生活が快適になる秘訣:②パジャマだけでなくインナーも用意
「綿100%などのお肌にやさしい素材の場合、インナーは不要?」と思っているあなた。
どんな素材のパジャマでも、インナーは用意することをおすすめします。
なぜなら、夏は汗を吸収し、冬は身体を温めてくれる役割があるから。
そのため、インナーは年中通して着ると良いでしょう。
パジャマで生活が快適になる秘訣:③パジャマの枚数と洗濯回数
「子どものパジャマは、毎日洗うもの?」
大人用パジャマの洗濯は、数日に1回という方も多いでしょう。
しかし、子どものパジャマはできれば毎日洗ってほしいです。
なぜなら、繰り返しになりますが、子どもは季節を問わず汗をかいていることが多いから。
洗濯のことも考えて、パジャマは最低3セットあると良いでしょう。
余談ですが、子どもにスリーパーを着せている場合もできるだけ毎日洗うことをおすすめします。
なぜなら、スリーパーにも汗が吸収されている可能性があるから。
そのため、スリーパーもパジャマと同様に着まわせるよう、2セットないし3セット準備しておくと安心ですよ。
まとめ
今回は、子どものパジャマの必要性について、「子どもの睡眠事情」と「パジャマで生活が快適になる秘訣」をご紹介しました。
子どものパジャマとは、大人が思っている以上に重要なものです。
今回の記事では、主に睡眠事情についてご紹介しましたが、パジャマは子どもの生活リズムを整えることでも大切な役割の一つとなっています。
「お風呂上がりには、パジャマを着て寝る。」
「朝起きたら、パジャマから私服に着替える。」
この生活リズムは、子どもの頃から習慣化することで、自然と身についていきますよ。
お子さんにパジャマを買おうか迷っているママは、睡眠事情だけでなく生活リズムを整えるためにも、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
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