「2歳の娘、怒ると癇癪起こしておもちゃを投げちゃう。言って伝わらないし、暴力的な子にならないか心配・・・」
と、何とかしたくて辿り着いたあなたの為の記事です。
結論から申しますと、「ダメ!やめなさい」と、お子さんに声を掛けるのは逆効果。
なぜなら、あなたに「僕(私)の気持ちを受け入れてもらえない」とお子さんが感じてしまうから。
これは今後のお子さんの成長にも大きく関わることです。
まずはあなたが「何かが悔しいのね」と、理解してお子さんの気持ちを受け入れましょう。
その上でお子さんへの接し方も変えれば、おもちゃを投げなくなります。
そこで今回は、
- 2歳児がおもちゃを投げる理由
- 2歳児がおもちゃを投げた時の接し方
を、お伝えしていきますね。
2歳児がおもちゃを投げる理由
「『投げちゃダメだよ』って何度も言ってるのにどうして分かってくれないの?」
その疑問の答えは、イライラして感情が先に出てしまうから。
2歳児のお子さんでも、
- 何かができなくて悔しい
- うまくいかなくて嫌な気持ち
と、自我が芽生えると同時に、このようなモヤモヤとした感情を持てるようになります。
2歳児のお子さんは、あなたの言っている言葉自体を理解しています。
ですが、イライラや悔しい、怒りなどの胸が痛む様な感情、気持ちの抑え方がどうしても分からない。
そして、出来ないことで起きるその感情を”物を投げる、泣く”としか表現する方法しか分からないのです。
そこであなたにぜひしてほしいことは、お子さんの気持ちを受け止めること。
2歳児がおもちゃを投げた時の接し方
「オモチャを投げる子どもにはどう接していけばいいの?わたしだってイライラしちゃうよ」
つい、「ダメ!」って言ってしまいますよね。ですが、そこはグッと抑えて。
そして「なぜ投げたのかな?」と意識しましょう。
意識できたら以下の手順で接していきましょう↓
- おもちゃを投げる前の行動に注目する
- お子さんの気持ちを受け入れる
- お子さんの気持ちを代弁する
- ダメな理由を丁寧に伝える
- 表現の仕方を一緒に考える
以上、5ステップでお伝えしますね。
①おもちゃを投げる前の行動に注目する
お子さんが、おもちゃで何をしたかったのかに注目しましょう。
「(ブロックを繋げたかったのかな)」
「(お人形を立たせたかったのかな)」
必ずしもジっと観察する必要はありませんよ。
あくまであなたの目が届く範囲で見守る様な状態で大丈夫。
②お子さんの気持ちを受け入れる
おもちゃを投げた、その時のお子さんの気持ちを受け入れましょう。
「(繋げられなくて、ブロックを投げたくなったのね)」
「(お人形が立ってくれなくて投げたくなったのね)」
するとあなた自身、イライラすることなく気持ちが落ち着きます。
③お子さんの気持ちを代弁する
あなたの気持ちが落ち着いた所で、お子さんの気持ちを言葉で表現しましょう。
と、同時にお子さんを抱きしめてあげて下さい。手を握ってあげて下さい。
「ブロックを投げたくなったのね。ブロックを繋げたかったのに出来なかったのがイヤだったのね」
「お人形さんを投げたくなったのね。立たせたかったからだよね」
ポイントは、おもちゃを投げた事実も同時に伝えること。
すると、お子さんはどんな場面でも「僕(私)を理解しようとしてくれてる」と、感じてくれるように。
同時に、あなたがお子さんの感情を言葉で表すことで、「マイナスな気持ちや感情も、言葉で表現できるんだ」と、お子さん自身が学び取ってくれます。
④”なぜ”ダメなのかを丁寧に伝える
お子さんの心が落ち着いた所で、『おもちゃは投げてはいけないこと』を伝えましょう。
「ブロックを投げると、人に当たっちゃうよ。人に当たると痛いんだよ。」
「お人形さんを投げると危ないよ。だから投げちゃダメなんだよ」
お子さんと同じ目線で、お子さんの目を見て伝えましょう。
あなた自身も心を落ち着かせ、感情的にならず、丁寧に伝えて下さい。
⑤表現の仕方を一緒に考える
悔しい、イライラしちゃう時はどうすればいいか、表現の仕方を一緒に考えましょう。
「できなかったら、『できないよう』って言ってみようか?」
「『怒ってる!』ってママに言ってみるのはどう?」
と、あくまでお子さんに決めてもらうのがポイント。
このように声をかけることで、『悔しい、イライラする』という気持ちの正体を理解できることへも繋がります。
お子さんが「投げる以外に、気持ちの表現があるんだ!」と、身に着いてくれることで次第におもちゃを投げなくなっていくのです。
2歳児がおもちゃを投げるのは成長に必要な時期
あなたも何かイヤなことをされたり、何かがうまくいかない時に、「クソー!」や「バカー!」って声にわざわざ出さないですよね。
あくまで心の中に留めて、感情、精神面をコントロールしているはず。
2歳児のお子さんはそのコントロールが上手に出来ないだけなのです。
ただ単に、「ダメ!やめなさい!」と言われてきたお子さんは、思春期、大人になっても感情のコントロールが上手く出来なくなる可能性があります。
いわゆる、『突然怒りだすような大人』になってしまうかもしれません。
そんな風に育って欲しいですか?きっとそんなことありませんよね。
お子さん自身を受け入れて、対等に接することで、それを防ぐことができます。
まとめ
【2歳児がおもちゃを投げる理由と接し方】についてまとめます。
(ご自身のメモにどうぞ♪)
- 何かができなくて悔しい
- うまくいかなくて嫌な気持ち
のように、お子さんは胸が痛むような感情を持てるようになります。
その感情は、”物を投げる、泣く”としか表現することができません。
なぜなら、感情や表現のコントロールの仕方がまだ分からないからです。
- おもちゃを投げる前の行動に注目する
- お子さんの気持ちを受け入れる
- お子さんの気持ちを代弁する
- ダメな理由を丁寧に伝える
- 表現の仕方を一緒に考える
という順に接してみるよう意識してみましょう。
あなたに受け入れられ、色々な気持ちを表現できるようになれば、お子さんの心は満たされていきます。
「おもちゃを投げてしまうなんて・・・」という受け止め方ではなく、しっかりとお子さんを抱きしめ、お子さんの行動や気持ちをまるっと受け止めてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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